静岡県園バス置き去り事故について
園児が送迎のバスに置き去りにされて死亡した、痛ましいニュースが報道されました。
これは「また起きてしまった」では済まされないことです。
元保育士として、子を持つ母親として、どうすればこのような事件を起こさないでいられるのか、対応策を記します。
●重大事故を起こさないために
- 乗車時・下車時の確認
- 送迎車へセンサーの設置
- 登園時の確認
- 保育園設置基準の見直し(保育士数の増員)
- ヒヤリハットの共有
上記は安全管理の基本的なことですが、わかっていてもできていないために事故が起こるのです。保育現場の日々の忙しさはお察ししますが、どうかお子さんのために実践していただけますようお願いいたします。
今回、事件が起こってしまった幼稚園に限らず、多くの保育施設が国が決めた最低基準の人員で回して運営しています。そして、保育士の人数がギリギリだと感じていながら、保育士個々人のパフォーマンスに頼っている保育施設も多いのです。
国や都道府県には認可保育園・認定こども園・認可外保育園等の種別を問わず、保育園設置基準の見直しに加え、書類上のチェックだけではなく生きた監査を求めます。
最後に、亡くなられたお子さんとご家族の方の安寧をお祈りしております。
●参考資料:保育施設の職員配置基準
職員配置基準(学級編成基準) | |
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幼稚園 | ○1学級の幼児数は35人以下を原則とし、各学級に専任の教諭等を1人置かなければならない。 ○特別な事情がある時は、当該幼稚園の学級数の3分の1の範囲内で、専任の助教諭または講師による代替も可。 ○必要職員配置数の算定方法に関する規定はなし。 |
保育園 | ○保育士の数 0歳児は3人につき1人、1〜2歳児は6人につき1人、3歳児は20人につき1人、 4〜5歳児は30人に1人以上とする。ただし、常時2名以上。 ※必要職員配置の算定式 年齢別に、子どもの数を配置基準で除して小数点第1位まで求め(小数点第2位以下切り捨て)、各々を合計した後に小数点以下を四捨五入。 必要配置数=(0歳児×1/3)+{(1歳児+2歳児)×1/6}+(3歳児×1/20)+{(4歳児+5歳児)×1/30} |
認定こども園 | ○短時間利用児:幼稚園と同じ(35:1) ○長時間利用児:保育所と同じ ※必要職員配置の算定式 年齢別・利用時間別に、子どもの数を配置基準で除して小数点第1位まで求め(小数点第2位以下切り捨て)、各々を合計した後に小数点以下を四捨五入。 必要配置数=(0歳児×1/3)+{(1歳児+2歳児)×1/6}+(3〜5歳の短時間利用児×1/35)+(3歳児×1/20)+{(4歳児+5歳児)×1/30} |